【売買目的有価証券】具体的には、どんな会社の株を売買するの?

売買目的有価証券とは

売買目的有価証券とは、短期的な価格の変動を利用して、利益を得る目的で取得する有価証券(株式・債券など)です。

安く買って、高く売って、差額で儲けるために買う株式や債券を、売買目的有価証券といいます。

具体的には、どんな会社の株を売買するの?

2019年12月19日、野村ホールディングス株式会社は、子会社である野村證券株式会社が、株式会社ギフティの発行済株式総数の7.71%を取得後直ちに転売する目的で取得したことを発表しました。

野村證券は、ギフティの株式を、取得後直ちに転売する目的で取得したため、野村證券が取得したギフティの株式は「売買目的有価証券」に該当します。

株式会社ギフティ(証券コード:4449)は、ありがとう、おめでとう、お疲れ様などの気持ちと一緒に、メールやLINEなどで気軽にeGiftを送ることができる「giftee」というサービスを提供する会社です。

野村ホールディングスが、株式取得を発表した理由

上場企業の発行済株式総数の5%超を保有する株主は、5営業日以内に、大量保有報告書を提出することが金融商品取引法で定められているため、ギフティの発行済株式総数の7.71%を取得した野村證券の親会社に該当する野村ホールディングスは、大量保有報告書を提出し、ギフティ株の取得を発表しました。

なお、5%超の株式を取得後、保有割合が1%以上増減した場合、再び報告書を提出することが定められています。

したがって、野村證券が、ギフティの株式を追加で1%以上取得した場合や、ギフティの株式を1%以上売却した場合は、野村ホールディングスは報告書を提出しなければなりません。

ちなみに、これらの報告書は、金融庁のネット上の電子開示システム「EDINET」などで、どなたでも読むことができます。