【株式移転】上場企業2社が、新設会社に、株式移転を行う具体例

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株式移転とは

株式移転とは、会社の100%子会社化や、持株会社をトップとしたグループの再編成を容易にする制度の一つです。

具体的には、株式移転とは、会社が、発行済株式の全部を、新たに設立する会社に取得させることをいいます。

この場合、新たに設立された会社は親会社(持株会社)となって、会社を100%子会社として支配することになります。

【株式交換】と【株式移転】の違いの記事では、株式移転の仕組みを、画像を使って解説しておりますので、よろしければご覧ください。

上場企業2社が、新設会社に、株式移転を行う具体例

2023年10月2日(月)、東京証券取引所プライム市場に上場している2つの会社が、発行済株式の全部を、新たに設立する会社に取得させる「株式移転」を行います。

東京証券取引所プライム市場に上場している2つの会社とは、株式会社リケンと日本ピストンリング株式会社です。(以下、会社名を、それぞれ、リケン、日本ピストンリングと省略させていただきます)

リケンと日本ピストンリングは、自動車関連製品等の製造・販売等を行っている会社です。

そして、新たに設立する会社とは、リケンNPR株式会社です。(以下、会社名を、リケンNPRと省略させていただきます)

この株式移転では、リケンNPRが、リケンと日本ピストンリングの発行済株式の全部を、リケンと日本ピストンリングの株主から譲り受けます。

リケンと日本ピストンリングは、リケンNPRの100%子会社になります。

代わりに、リケンNPRの株式を、所定の移転比率で計算された株数だけ、リケンと日本ピストンリングの株主に交付されます。

リケンと日本ピストンリングの株主は、リケンNPRの株主になります。

新たに設立されるリケンNPRは親会社(持株会社)となって、リケンと日本ピストンリングを100%子会社として支配することになり、リケンと日本ピストンリングの株主はリケンNPRの株主になります。

これが、株式移転です。

なお、リケンNPRは、2023年10月2日(月)、東京証券取引所プライム市場に上場する予定となっております。

そして、リケンと日本ピストンリングは、2023年9月28日(木)、東京証券取引所プライム市場において上場廃止となる予定です。

追記:リケンと日本ピストンリングは2023年9月28日に上場廃止となり、リケンNPRは2023年10月2日に東京証券取引所プライム市場に上場しました。そして、リケンNPRの2023年10月2日における株価(始値)を楽天証券のスマホアプリで確認したところ1,833円でした。

[参考:リケンNPR株式会社の上場承認に関するお知らせ

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