株式分割
株式分割は、1株を2株に、1株を10株になど、すでに発行されている株式を細分化して、発行済株式数を増やすことをいいます。
なお、株数が増えるぶん、一株当たりの単価(株価)は低くなります。
例えば、発行済株式数300株、株価500円のA社が、1株を2株にする株式分割を行った場合、発行済株式数は2倍の600株になり、株価は2分の1の250円になります。
ちなみに、このA社の、株式分割前の時価総額は、150,000円(300株×500円)、
株式分割後の時価総額も、150,000円(600株×250円)、
であり、株式分割が行われても、時価総額は変わらないことになります。
そして、株式分割後の株価250円を「修正株価」といいます。
株式分割が行われると、「A社の株式を買いたいけど、500円もするから買えない」と思っていた方が、「250円で買えるようになったから、買ってみよう」と思うようになるなど、最低投資金額が下がることによって、これまでその銘柄に手を出せなかった投資家からの資金が流入しやすくなり、結果、株式分割は株価の上昇につながりやすいといわれています。
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「株式分割」が行われたのかどうかを、確認する方法
東京証券取引所などに上場している会社について、過去に株式分割を行ったことがあるのかどうかは、東洋経済新報社から、年4回(3月・6月・9月・12月)、発売されている「会社四季報」で確認することができます。
株式分割を行った会社は、会社四季報の【資本異動】の欄に「分1→2」などと記載されています。
例えば、「分1→2」の場合は、1株が2株に分割されて、発行済株式数が2倍に、株価が2分の1になったことを意味します。
一年間に複数回、株式分割を行う会社もあり、AI通訳機「ポケトーク」の販売で業績好調な、東証プライム上場企業のソースネクスト株式会社(証券コード:4344)は、2018年2月と2018年12月に、それぞれ1株を2株にする株式分割を行っています。
会社四季報で、ソースネクストのページを開いていただくと、【資本異動】の欄に、
18.2 「分1→2」
18.12「分1→2」
と記載されているのが確認できると思います。