日経ダブルインバース
日経ダブルインバースは、銘柄正式名「NEXT FUNDS 日経平均ダブルインバース・インデックス連動型上場投信」、銘柄コード「1357」であり、日経平均の日次変動率のマイナス2倍の値動きを目指すETF(上場投資信託)です。
つまり、日経平均株価が1%下がると、反対に約2%の利益が出るような仕組みになっているETFです。
※ ダブル(double)は2倍、インバース(inverse)は反対を意味します。
したがって、例えば、日経平均株価が下落すると予想できるときにダブルインバースを購入し、日経平均株価が1%下落したときにダブルインバースを売却すれば、約2%の利益が得られるということになります。
ちなみに、ダブルインバースは、証券会社に口座開設すれば、株式と同様にどなたでも売買することができますが、株式と同様に売買手数料を支払わなければなりません。
ただし、株式の取引単位は100株であるのに対し、ダブルインバースの取引単位は1口であるという点で異なります。
また、ダブルインバースは、株式と異なり、信託報酬(エクスペンスレシオ)と呼ばれるコストが年0.88%(税込み)発生します。
▷【任天堂】決算資料にある「セルイン」と「セルスルー」の違い
【ダブルインバース】損失を減らすため、購入前に知っておくべきこと
上記のとおり、日経平均株価が1%下落すると、反対に約2%の利益が出るような仕組みになっているのがダブルインバースです。
ただし、日経平均株価が1%上昇した場合、反対に約2%の損失を被るリスクがダブルインバースにはあります。
私は、日経平均株価が下落すると予想したとき、ダブルインバースは購入しません。
なぜなら、信託報酬が年0.88%(税込み)と高額だからです。
私は、日経平均株価が下落すると予想したとき、ダブルインバースの代わりに楽天225ダブルベアを購入しています。
楽天225ダブルベアは、銘柄正式名「楽天ETF‐日経ダブルインバース指数連動型」、銘柄コード「1459」であり、ダブルインバースと同様に日経平均の日次変動率のマイナス2倍の値動きを目指すETFです。
また、楽天225ダブルベアは、ダブルインバースと同様に1口単位で売買することができます。
ダブルインバースとの違いは、楽天225ダブルベアの信託報酬は年0.385%(税込み)であり、しかも、楽天証券で楽天225ダブルベアの売買をすると売買手数料が無料になる点です(楽天証券には、いちにち定額コースと超割コースの2種類の手数料コースがありますが、どちらのコースを選択していても楽天225ダブルベアの売買手数料は無料です)。
したがって、万が一、楽天225ダブルベアを購入して、損切りすることになっても、ダブルインバースより損失(コスト)を低く抑えることができるのです。
損失を被らないための最善の方法は、ETFを購入しないことです。
少しでも迷いがあるようでしたら、買わないほうが良いと思います。
しかし、どうしてもダブルインバースを購入したくなったら、「楽天証券で楽天225ダブルベアを購入したほうが損失を抑えることができる」ということを覚えておくと役立つ時が来るかもしれません。