【簿記】「外貨建取引」ってなに?

外貨建取引とは

インターネットの普及により、外国の会社との取引が容易に行えるようになりました。

外国の会社から商品を仕入れたり、外国の会社に商品を販売した場合など、外国の会社と取引を行った場合、代金の支払いや受け取りは外貨(ドル・ユーロなどの外国のお金)で行うことになります。

そして、外貨で行われる取引を「外貨建取引」といいます。

ただし、外貨建取引が行われた場合であっても、会計帳簿(仕訳帳・総勘定元帳など)への記録や財務諸表(貸借対照表・損益計算書など)の作成は、日本円で行わなければならない決まりがあります。

そのため、外貨で行った取引を日本円に換算(ドル・ユーロなどの金額を日本円に計算し直す)しなければなりません。

この換算に使用するレート(例:1ドル=105円、1ユーロ=130円など)のことを「為替レート」または「外国為替相場」といいます。

なお、レートは、外国の会社と取引を行った日のものを使用します。

【仕訳】中間申告を行い、法人税等を納付した場合

具体例

問題

8月1日、東京株式会社は、アメリカのニューヨーク商店から商品10ドルを仕入れ、代金は掛けとした。なお、8月1日の為替レートは1ドル=107円であった。この場合の東京株式会社の仕訳は?

解答

外貨建取引の仕訳画像

解説

東京株式会社は、アメリカのニューヨーク商店から商品を10ドルで仕入れていますので、仕訳をする際、日本円に換算しなければなりません。

なお、換算には、取引を行った日(仕入れを行った日)の為替レート、1ドル=107円を使用します。

したがって、仕訳の金額は1,070円(10ドル×107円)になります。

【減価償却】(定額法・定率法)と(直接法・間接法)の違い