※本ページはプロモーションが含まれています。
所得税の確定申告書を自分で作成する場合、悩ましいのが「事業主貸」勘定と「事業主借」勘定の取り扱いだと思います。
「事業主貸」と「事業主借」の最終的な処理
事業主貸と事業主借は、翌年1月1日に相殺して差額は「元入金」に計上します。
この仕訳処理を、具体例を用いて確認したいと思います。
具体例①
「2021年12月31日(期末)の残高、事業主貸15万円、事業主借20万円の場合」
この場合、2022年1月1日付けで、下記の仕訳を行います。
借方が、事業主借20万円、
貸方が、事業主貸15万円と元入金5万円、
になります。
事業主借20万円と事業主貸15万円の差額を、元入金5万円として貸方に計上します。
借方が事業主借20万円で、貸方が事業主貸15万円で、貸方のほうが5万円少ないため、貸方に元入金5万円を計上します。
これで、借方が20万円、貸方も20万円(15万円+5万円)になりました。
借方と貸方は、同額でなければなりません。
※ 確定申告には、わかりやすい操作画面でおなじみの、ずっと無料で利用できるやよいの白色申告オンラインや、初年度無料で利用できるやよいの青色申告オンラインがおすすめです。
具体例②
「2021年12月31日(期末)の残高、事業主貸30万円、事業主借22万円の場合」
この場合、2022年1月1日付けで、下記の仕訳を行います。
借方が、事業主借22万円と元入金8万円、
貸方が、事業主貸30万円、
になります。
事業主借22万円と事業主貸30万円の差額を、元入金8万円として借方に計上します。
借方が事業主借22万円で、貸方が事業主貸30万円で、借方のほうが8万円少ないため、借方に元入金8万円を計上します。
これで、借方が30万円(22万円+8万円)、貸方も30万円になりました。
借方と貸方は、同額でなければなりません。
▷正しい仕訳がわからず、会計ソフトに仕訳入力できない場合の対処法
具体例③
「2021年12月31日(期末)の残高、事業主貸0円、事業主借20万円の場合」
この場合、2022年1月1日付けで、下記の仕訳を行います。
借方が、事業主借20万円、
貸方が、元入金20万円、
になります。
事業主借20万円と事業主貸0円の差額を、元入金20万円として貸方に計上します。
借方が事業主借20万円で、貸方のほうが20万円少ないため、貸方に元入金20万円を計上します。
これで、借方が20万円、貸方も20万円になりました。
借方と貸方は、同額でなければなりません。
▷【簿記】売掛金の入金時に、振込手数料が差し引かれた場合の仕訳
具体例④
「2021年12月31日(期末)の残高、事業主貸30万円、事業主借0円の場合」
この場合、2022年1月1日付けで、下記の仕訳を行います。
借方が、元入金30万円、
貸方が、事業主貸30万円、
になります。
事業主借0円と事業主貸30万円の差額を、元入金30万円として借方に計上します。
貸方が事業主貸30万円で、借方のほうが30万円少ないため、借方に元入金30万円を計上します。
これで、借方が30万円、貸方も30万円になりました。
借方と貸方は、同額でなければなりません。
▷個人事業主が、楽天カードの審査に通過するために注意した7つのこと
※ 確定申告について、パソコンを使って電子申告(e-Tax)する場合、マイナンバーカードを読み取るためのICカードリーダー(例えば、ICカードリーダー USB-NFC4Sなど)が必要になります。