減価償却とは
モノを買って、お金を払ったら、「費用」になります。
例えば、ボールペンを買って、お金を払ったら、事務用品費(費用)になります(このボールペンは、今年購入して今年だけ使用したと仮定します)。
しかし、クルマを買って、お金を払ったら、車両(資産)になるんです。
モノを買ってお金を払うという行為は、ボールペンもクルマも同じなのに、ボールペンは費用で、クルマは資産。
本来は、クルマを買ってお金を払っても、費用とすべきなんです。
しかし、費用とできるのは、モノを「購入」した年ではなく、モノを「使用」した年なんです。
クルマは、今年購入しても、今年だけ使用するモノではなく、数年間にわたり継続して使用するモノです。
したがって、例えば、今年300万円のクルマを購入して、毎年60万円分ずつ5年間使用するのであれば、5年間、毎年60万円ずつ費用とすべきなんです。
しかし、「300万円のクルマを60万円分使用した」と正確に計算することは不可能です。
また、5年間使用するつもりで購入しても、4年目に故障するかもしれませんし、6年以上使用するかもしれません。
そこで、クルマや建物や機械装置など、長期間使用する固定資産を購入した場合、まず、資産として処理し、法律で定められた算式(定額法・定率法など)を使って、数年間に分けて少しずつ費用とすることになったのです。
これが、減価償却です。
減価償却とは、固定資産を数年間かけて費用化することをいいます。