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利払期日が到来した公社債の利札とは
公社債(こうしゃさい)とは、国が発行する「国債」、地方公共団体が発行する「地方債」、会社が発行する「社債」の総称で、国・地方公共団体・会社が借金をする際に発行する借用証書(紙)です。
国・地方公共団体・会社が借金をする場合、お金を貸す側は、国・地方公共団体・会社から定期的に利息を受け取ることができます。
公社債には利札(りふだ)という利息を受け取るための引換券が付いており、引換期日(利払期日)が到来した利札を切り取って銀行に持って行くと、お金と交換してもらえます。
これが、「利払期日が到来した公社債の利札」です。
そして、下の画像が、社債に付いている利札です。
利札には、それぞれ利払期日が記載されており、利払期日が到来したものを切り取って銀行に持って行くと、お金と交換してもらえます。
利札期日が到来した公社債の利札は、銀行で直ちにお金と交換できるため、簿記では「現金」として取扱います。
▷【簿記】「郵便為替証書」と「他人振出小切手」と「送金小切手」の違い
利払期日が到来した公社債の利札の仕訳
利払期日が到来した公社債の利札の仕訳を、具体例を用いて確認したいと思います。
具体例
「3月31日、スズキ株式会社は、以前から保有しているサトウ株式会社の社債の利札3千円について、利払期日が到来した。」
この場合のスズキ株式会社の仕訳は、下の画像のとおりになります。
利払期日が到来したため、借方は、現金(資産)の増加、
貸方は、有価証券利息(収益)の発生、
になります。
なお、利払期日が到来したため、利札を銀行に持って行かなくても、3月31日に上の画像の仕訳をしなければなりません。
また、利払期日が到来した公社債の利札の場合、貸方は「有価証券利息」という勘定科目で仕訳をしなければなりません。
▷【簿記】社債を購入し、代金は後日支払う場合の仕訳(付随費用含む)
「有価証券利息」という勘定科目は、簿記の検定試験のみならず、税理士試験の試験科目である簿記論や財務諸表論でも出題されますので、これから試験を受ける方は覚えておいたほうが良いと思います。