【簿記】(収益の認識・実現主義・出荷基準・検収基準)の違い

収益の認識・実現主義・出荷基準・検収基準

収益の認識とは、「収益をいつ計上するか(収益の仕訳をいつするか)」です。

そして、収益の認識には、実現主義が採用されています。

実現主義とは、①企業外部の第三者に対して財貨又は役務(サービス)を提供し、②その対価として現金または現金等価物(売掛金・受取手形など)を受領したときに、収益を認識する(収益の仕訳をする)ことです。

つまり、「①商品を渡して、②お金をもらったとき」に収益を計上する(収益の仕訳をする)ということです。

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例えば、4月1日、800円の商品を販売して、代金は現金で受け取った場合、4月1日に下記の仕訳をします。

収益の認識(実現主義)に関する仕訳画像(売上・現金)

上記のとおり、4月1日に、売上(収益)の仕訳をします。

また、5月1日、600円の商品を販売して、代金は後日受け取ることとした場合も、5月1日に下記の仕訳をします。

収益の認識(実現主義)に関する仕訳画像(売上・売掛金)

商品を販売して、代金は後日受け取ることとした場合、借方の勘定科目は「売掛金」になりますが、この場合も上記①の要件と②の要件(対価として現金等価物を受領)を満たすため、5月1日に仕訳をします。

なお、出荷基準や検収基準は、上記①の要件「①企業外部の第三者に対して財貨または役務(サービス)を提供」のタイミングのお話になります。

つまり、出荷基準であれば出荷したときに商品を引き渡すと考え、検収基準であれば検収したとき(商品等を購入した側が、その商品等をチェックしたとき)に商品を引き渡すと考え、そのときに「企業外部の第三者に対して財貨または役務を提供」が完了したと考えるのです。

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