【資産と費用の違い】試算表の借方が資産・費用の順に記載される理由

資産と費用の違い

試算表を見ると、借方(左側)と貸方(右側)に分かれています。

そして、試算表の借方には、資産に属する勘定科目と費用に属する勘定科目が記載されています。

資産とは、収益を上げるために使われるものです。

費用とは、収益を上げるために既に使われたものです。

資産

資産について、例えば、「現金」があれば商品を仕入れることができ、仕入れた商品を、将来、販売して収益(売上)を上げることができます。

また、「建物」があれば研究所として利用でき、開発した新商品で、将来、収益(売上)を増やすことができます。

試算表の貸方が、負債・資本・収益の順に記載される理由

費用

費用について、例えば、「給料」は、従業員に働いてもらったからこそ支払われたものであり、収益(売上)を上げるために既に使われたものです。

また、「広告宣伝費」は、自社商品の知名度等を上げるために支払われたものであり、収益(売上)を増やすために既に使われたものです。

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試算表の借方は、資産が上に、費用が下に記載される理由

試算表の借方は、資産が上に、費用が下に記載されることになっています。

これは、資産が費用に比べて管理面での重要性が高いからです。

資産は、現金であれ、建物であれ、これから収益(売上など)を上げるために使われるものであるため、これをきちんと管理しなければなりません。

費用は、収益(売上など)を上げるために既に使われたものであるため、資産に比べて管理面での重要性が高くありません。

したがって、試算表の借方には、資産が上に、費用が下に記載されることになっています。

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