【簿記】電車・バス・タクシー代などを、ICカードで支払った場合

問題

当店の営業担当員が営業活動で利用する電車およびバスの料金支払用ICカードに現金30,000円を入金し、領収証の発行を受けた。なお、入金時に全額費用に計上する方法を用いている。

解答

電車、バス、タクシーの仕訳

解説

この問題は、第140回 日商簿記検定試験(3級)第1問に出題された仕訳問題を、ほぼ形式を変えずに出題させていただきました。

今後、同じ問題が出題された場合(問題文に「入金時に全額費用に計上する方法を用いている」と記載がある場合)、解答のように、借方に「旅費交通費」、貸方に「現金」の仕訳をすれば正解になります。

しかし、今後は、形式を変えての出題が予想されます。

理由の1つに、電車およびバスの料金支払用ICカード(Suica・ICOCAなど)は、電車やバスの料金支払いだけでなく、コンビニや家電量販店等の支払いにも利用できることが挙げられます。

ICカードで消耗品等を購入する可能性もあるため、ICカード入金時に、全て、「旅費交通費」としてしまうのは、適切ではないからです。

【日商簿記】過去の試験問題

別の仕訳方法として考えられるのは、ICカード入金時に「仮払金」で処理し、ICカード利用時に利用した金額だけ適切な勘定科目に振り替える方法です。なお、仮払金の仕訳方法については、建物と土地の賃借料を、仮払金で処理した場合の仕訳にまとめてありますので、よろしければご覧下さい。

例えば、ICカードに現金で30,000円入金した場合、下記の仕訳をします。

仮払金の仕訳(ICカード・Suica・PASMO)

その後、電車を利用し、ICカードで電車代500円を支払った場合、電車代を支払った日に、下記の仕訳をします。

仮払金の仕訳(旅費交通費)

その後、消耗品を購入し、ICカードで消耗品代2,000円を支払った場合、消耗品代を支払った日に、下記の仕訳をします。なお、借方は、「消耗品費」に代え「消耗品」の場合もあります。消耗品の仕訳方法については、「消耗品」と「消耗品費」の違いにまとめてありますので、よろしければご覧下さい。

仮払金の仕訳(消耗品費)

この仕訳方法で出題されるとした場合、問題文は「先月末、電車およびバスの料金支払用ICカードに現金30,000円を入金し、その際、仮払金で処理した。本日、電車を利用し、ICカードで電車代500円を支払ったため、適切な処理を行う」のような形式になります。

どちらの形式にも対応できるようにしておくと、安心して試験に臨めると思います。