3つの利益と、2つの損失
損益計算書では、過去の記事『損益計算書ってなに?』で説明させていただいたように、
企業の経営成績について、
売上高から売上原価を差し引いて、売上総利益を算出し、
売上総利益から販売費及び一般管理費を差し引いて、営業利益を算出し、
営業利益に営業外収益と営業外費用を加減して、経常利益を算出します。
そして、経常利益に特別利益と特別損失を加減して、税引前当期純利益を算出しますが、多額の特別損失を計上してマイナス(赤字)となる場合は、『赤字の会社の、5つの損失の名称』の記事で説明させていただいたように、税引前当期純利益ではなく、税引前当期純損失となります。
さらに、納付する法人税等がある場合は、税引前当期純損失に法人税、住民税及び事業税が加算され、当期純利益ではなく、当期純損失となります。
つまり、この場合の損益計算書には、3つの利益と、2つの損失が表示されることになります。
売上総利益
営業利益
経常利益
税引前当期純損失(税引前当期純利益ではない)
当期純損失(当期純利益ではない)
▷【資産と費用の違い】試算表の借方が資産・費用の順に記載される理由