掛け取引とは
商品を販売して代金を後日受け取ったり、商品を仕入れて代金を後日支払ったりする取引を「掛け取引」といいます。
掛け取引のメリット
例えば、毎日同じ取引先に商品を販売している会社が、毎日販売代金を受け取っていたら、お金の管理が大変です。受け取ったお金が盗まれてしまう危険も高まります。
また、毎日同じ取引先から商品を仕入れている会社が、毎日仕入れ代金を銀行振込で支払っていたら、毎日銀行に振込手数料を支払わなければならない場合もあり、費用負担が大きくなってしまいます。
販売代金の受け取りや仕入れ代金の支払いを、一定期間経ってからから、一定期間分まとめて行う「掛け取引」では、上記ような問題を避けることができます。
▷【簿記】商品を販売し、他人振出の約束手形を裏書譲渡された場合
掛け取引のデメリット
商品を販売して、代金を後日受け取ることとしたにもかかわらず、代金を後日支払ってもらえない恐れがあります。
損益計算書を見ると「貸倒損失」という科目が記載されていることがありますが、「貸倒損失」は、商品を販売したにもかかわらず、代金を後日受け取れなかったことを意味します。