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楽天が提供する、フリマアプリの「ラクマ」。
この記事では、ラクマに出品した不用品等（商品）が、売れた場合の、出品者側の仕訳を、下記の［１］〜［３］の場合を例に解説します。
［１］出品者が送料負担（かんたんラクマパックを利用する）
［２］出品者が送料負担（かんたんラクマパックを利用しない）
［３］購入者が送料負担（直接受け渡しを含む）
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［１］出品者が送料負担（かんたんラクマパックを利用する）
ラクマでの送料の設定には、下記の3種類あり、出品者が出品手続きをする際、いずれかを選択します。
・送料込み（出品者負担）
・着払い（購入者負担）
・直接受け渡し（送料負担なし）
出品者が、「送料込み」を選択して送料の負担をし、かんたんラクマパックを使って配送する場合、送料は、配送時に支払わず、取引完了後に販売代金(商品代金)から販売手数料と共に差し引かれます。
下記の具体例を使って、仕訳を確認します。
①販売時
『4月1日、出品した商品が、10,000円(送料込み)で売れた』
この日は、仕訳をしません。
ラクマでは、商品が購入者に届き、購入者と出品者の評価が完了すると、売上が計上されます。
したがって、出品した商品が売れた時点では、まだ、ラクマに売上が計上されないため、仕訳をする必要はありません。
②発送時
『4月3日、購入者の支払いが確認できたため、かんたんラクマパックを使って発送した』
この日は、仕訳をしません。
商品を発送しているため、本来、この日に送料の仕訳をすべきです。
しかし、かんたんラクマパックを使う場合、後日、販売代金から送料が差し引かれる仕組みであるため、仕訳が複雑にならないように、下記の③取引完了時に、送料も含めて仕訳をします。
購入者の支払いに関して、ラクマでは、購入者が代金をラクマに支払い、その後、出品者が振込申請をして、手数料等を差し引かれた金額が、ラクマから出品者に支払われます。
したがって、購入者から出品者に直接支払われることにはならないため、出品者は、購入者の支払いに関する仕訳をする必要はありません。
③取引完了時
『4月5日、商品が購入者に届き、購入者と出品者の評価が完了した（販売代金10,000円、販売手数料660円、送料800円）』
追記：2021年1月13日、販売手数料は、販売代金（販売した商品価格）の6.6%（税込み）に改定されました。（例えば、10,000円の商品を販売した場合、660円の販売手数料がかかります）
ラクマでは、商品が購入者に届き、購入者と出品者の評価が完了すると、売上が計上されます。
したがって、この日の仕訳は、下記のとおりになります。
貸方の「売上」は販売代金です。
借方の「支払手数料」は販売手数料、「支払運賃」は送料です。
（注）送料については、「支払運賃」に代えて、「発送費」を用いることも認められています。
そして、借方の「売掛金」は、販売金額から販売手数料と送料を差し引いた売上金です。
「売掛金」は、商品を販売し、代金を後日受け取る場合、借方に用いる勘定科目です。
ラクマで、代金を受け取るのは、後日、振込申請をして、自分の銀行口座に振り込まれた時ですので、商品が購入者に届き、評価が完了した時点では「売掛金」を用います。
なお、後日、振込申請をして、自分の銀行口座に売掛金が入金された場合の仕訳は、下記の記事にまとめてありますので、よろしければご覧ください。
▷【仕訳】ラクマの売上金が、銀行口座に振り込まれた場合の仕訳
また、後日、振込申請をして、売掛金を楽天キャッシュ（オンライン電子マネー）で受け取った場合の仕訳は、下記の記事にまとめてありますので、よろしければご覧ください。
▷【仕訳】ラクマの売上金を、楽天キャッシュにチャージした場合の仕訳
［２］出品者が送料負担（かんたんラクマパックを利用しない）
①販売時
『4月1日、出品した商品が、10,000円(送料込み)で売れた』
この日は、仕訳をしません。
②発送時
『4月3日、購入者の支払いが確認できたため、配送業者に送料800円を現金で支払って発送した』
商品を発送しているため、この日の仕訳は、下記のとおりになります。
▷正しい仕訳がわからず、会計ソフトに仕訳入力できない場合の対処法
借方の「支払運賃」は送料です。
（注）送料については、「支払運賃」に代えて、「発送費」を用いることも認められています。
③取引完了時
『4月5日、商品が購入者に届き、購入者と出品者の評価が完了した（販売代金10,000円、販売手数料660円）
この日の仕訳は、下記のとおりになります。
貸方の「売上」は販売代金です。
借方の「支払手数料」は販売手数料です。
そして、借方の「売掛金」は、販売代金から販売手数料を差し引いた売上金です。
▷商品券（Amazonギフト券など）の、取得時と使用時の仕訳
［３］購入者が送料負担（直接受け渡し含む）
①販売時
『4月1日、出品した商品が、10,000円で売れた』
この日は、仕訳をしません。
直接受け渡しの場合も、この日は、仕訳をしません。
②発送時
『4月3日、購入者の支払いが確認できたため、商品を発送した』
購入者が送料を負担するため、仕訳は必要ありません。
直接受け渡しの場合も、受け渡した日は、仕訳は必要ありません。
③取引完了時
『4月5日、商品が購入者に届き、購入者と出品者の評価が完了した。（販売代金10,000円、販売手数料660円）』
この日の仕訳は、下記のとおりになります。
貸方の「売上」は販売代金です。
借方の「支払手数料」は販売手数料です。
そして、借方の「売掛金」は、販売代金から販売手数料を差し引いた売上金です。
直接受け渡しの場合も、購入者と出品者の評価が完了した日に、同じ仕訳をします。
※ 確定申告について、パソコンを使って電子申告（e-Tax）する場合、マイナンバーカードを読み取るためのICカードリーダー（例えば、ICカードリーダー USB-NFC4Sなど）が必要になります。
▷個人事業主が、楽天カードの審査に通過するために注意した7つのこと
【公式サイト】
・ラクマ
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